がん細胞は正常に戻る
医学が進歩しても、いまだにガンに対する確実な治療法は見つかっていません。
しかし、やつける事ばかり考えずに、元に戻す方法はないのだろうか?
実はその可能性が発表されていました。
通常の細胞は接着タンパク質という物質のおかげで細胞同士連携が可能になっていたり、この接着タンパク質は上皮組織を形成するのに必要不可欠なガン抑制因子でもあると考えられています。この接着タンパク質がガン細胞にも存在し、ガン細胞の成長に必要な要素であるというのです。接着タンパク質には「ガン抑制因子」と「ガン細胞の成長に必要」という相反する2つの側面をもっている可能性があるということになります。
ガン細胞内に接着タンパク質が存在することがわかり、接着タンパク質に異常が発生したときにガン細胞が常軌を逸したスピードで成長するようです。
この接着タンパク質はmicroRNAという分子に相互作用があって、(通常の細胞同士が接触する場合、microRNAは細胞の成長を促す遺伝子の動きをストップさせる作用がある)ガン細胞内の接着タンパク質に異常が発生すると、microRNAにも異常が起きる様です。
通常の細胞内にあるmicroRNAを破壊すると、細胞の結合を切断するPLEKHA7というタンパク質の生成が防がれ、細胞が増殖を繰り返しガン細胞に切り替わります。このプロセスを反転させる、つまりガン細胞中のmicroRNAを通常レベルにまで修復すると、ガン細胞の成長が止まり、成長が退化して元の細胞に戻ったことが確認されています。細胞の過度な増殖と危機的な成長を防ぐ機能(microRNA)を修復することで、ガン細胞の成長をストップさせ元の細胞に戻すことができるのです。
日本では鳥取大学医学部の研究グループが、2014年にmicroRNAを悪性度の高い未分化ガンに注入すると、正常な細胞に戻すことが可能なことを発表しています。
この様に近い将来、ガンに対する治療の仕方が大きく変わるかもしれません。私が行っている振動治療はこのに作用しているのだと思います。