養生医学

アルコール依存症はナゼ起きるか

2017年01月06日

 

 アルコール依存症とは、薬物依存症の一種で、飲酒などアルコール(特にエチルアルコール)の摂取によって現れる精神的、肉体的な諸症状で、自らの意思で飲酒行動をコントロールできない疾患である。

 アルコール依存症は、昔からあり慢性アルコール中毒と言われていたが、最近では若い年齢層にも増えているようです。現代医学では、その原因をつかんでいないから、当然その解決法も分かっていません。

 日本の飲酒人口は6,000万人程度と言われているが、このうちアルコール依存症の患者は230万人程度であると言われている。飲酒者の26人に1人がアルコール依存症という計算になり、精神疾患の中でも罹患率が高く、各人の性格や意志にかかわらず誰でもかかる可能性がある病気であるとも言える。なお、この230万人という人数はWHOの算出方法により割り出されたものである。平成15年の精神科病院における「アルコール使用による精神及び行動の障害」による入院患者数は2,751人であった。

 

 日本では統計的にほぼ毎日純アルコール量で150ml(日本酒約5合半、ビール大瓶約6本、ウイスキーではダブルで約6杯)以上飲む習慣のある人を「大量飲酒者」と呼んでおり、厚生労働省でもこの大量飲酒者をアルコール依存症とみなしているようである。ただし、大量飲酒者にあてはまらないアルコール依存症者も存在するので、アルコール依存症者=大量飲酒者とはかぎらない。一方で、厚生労働省では健康日本21で掲げる適正飲酒という概念があり、これは1日平均純アルコールで約20g程度である。中年男性の3割以上が適正外飲酒に相当し、その多くはほぼ毎日常習しているので、アルコール摂取のコントロールが失われており、問題視されてきている。

 

○ アルコール依存症の症状

・自分の意志で飲酒のコントロールが出来なくなる。強迫的飲酒。 

 適量のアルコールで済ませたり、飲まずにすませる日を設けることが出来ない。

・目が覚めている間、常にアルコールを要求する。連続飲酒発作。

 人目のつく場所で飲酒ができない場合、トイレなどで隠れて飲酒をする。

 更に症状が進むと身体的限界が来るまで常に「連続飲酒」を続けるようになる。飲酒量が極端に増えると、自分の体を壊したり(内臓疾患など)、社会的・経済的問題を引き起こしたり、家族とのトラブルを起こすようになったりする。 

 それでさらにストレスを感じたり、激しく後悔したりするものの、その精神的苦痛を和らげようとまた更に飲酒を繰り返す。このように自分にとってマイナス(負)な面が強くなっているにもかかわらずアルコールを摂取し続ける飲酒行動を「負の強化への抵抗」と呼ぶ。 

 離脱症状(退薬・禁断症状)が出る。

・サイアミン(ビタミンB1)の欠乏によって発症する疾患で、急性症状をウェルニッケ脳症(アルコール性脳症)、慢性状態をコルサコフ症候群という。

 ウェルニッケ脳症は可逆的で数週間以内に自然に消失する事があるが、コルサコフ症候群に進展すれば8割が回復しないが、生命の危険は少ない。

 意識障害、外眼筋麻痺、記憶力障害、小脳失調、失見当識(場所や時間が分からなくなる)の症状がでる。

 コルサコフ症候群では記憶障害の結果として、記憶の不確かな部分を作話で補おうとする事が知られる。サイアミン投与が有効である。 

・身体症状としては、アルコール性脂肪肝、肝硬変、胃炎、膵炎、心筋症など。 

○ アルコール摂取を中断した際の様々な症状

 頭痛、不眠、イライラ感、発汗、手指や全身の震え(振戦)、吐き気。

 「誰かに狙われている」といった妄想、痙攣発作(アルコール誘発性てんかん)なども起こるようになる。幻覚(幻視・幻聴)も頻繁に起こる。

 小さな虫のようなものが見えたり、いるはずのない人が見えたり、耳鳴りや人の声が聞こえたりと症状は患者によって様々である。 

 患者にとってこれらは苦痛である為、それから逃れる為に飲酒をする事になる。

 

○ アルコールは砂糖より陰性

 酒を飲めば瞬間的に顔がほてり、赤くなる人がいます。これは、皮膚並びに表面の血管が弛み血液が皮膚表面に集まり、顔が紅潮し、ほてります。

 酒を飲むと交感神経が働き皮膚、血管、組織細胞が弛むのです。そのため出血の恐れのある病気の人、臓器、組織細胞の弛んだ病気の人が酒を飲めば途端に悪化します。

 砂糖そのものは陽性です。だからザボンの砂糖漬けのように防腐剤として利用しています。羊羹、まんじゅう、菓子なども甘味料として使っていますが防腐剤の役目も果たしています。

 但し、水分に溶かすと途端に陰性となり、細胞を弛め、血液を溶かし、諸種病気の根源となります。

     Na:K

 白砂糖   1 :2  黒砂糖 27:1100

  玄 米   1 :5 昔の自然農法の物

 人 間   1 :5 脳の血液

 

※ 昔は焼いて灰で計算していたからニガリ成分も入っていた。

  現在では分光学で出すから純粋なNaだけで出されている。

 

 人間に必要な糖はブドー糖、砂糖は蔗糖、果物は果糖。

  米の澱粉が最高のフドー糖、しかし、良く噛まないと乳糖になる。

  白砂糖はブドー糖にはならない。血液を酸化させ溶かす。

 糖を大量に使うのは脳で全体の25%、筋肉を動かすにもブドー糖が必要。

 日本では砂糖を副食に使い、胃を悪くする。

 欧米では砂糖を飲み物で摂るから腸を悪くする。

 メープルシロップ(かえで糖)

  ノンカロリーだが、細胞を弛める作用は砂糖と同じで、陰性食品。

 ハチミツは▼

  蜂は精力絶倫と云うがほとんどが無精卵。

 酢は一番陰性:米を発酵させ酒、発酵が進むと酢になる。

 

○ 洋酒党が増えているのはナゼか

 日本酒の売り上げが下降線をたどり、ビール、ワイン、焼酎党が増えているのはナゼでしょうか。これも、無双原理を応用すればスグ理解できます。

 戦前の日本では4つ足の動物を食べる習慣はあまりなく、出しに鰹節、ニボシを使い、時々干物を摂っていました。

 刺身、焼き魚などは、田舎では盆正月、政の時に食べた程度です。

 魚は低温動物だから、日本酒を温めて飲んでいました。欧米では高温動物の牛肉、鶏肉、卵、豚肉が主流のため、麦から作ったビール、果物から作ったワインを飲んで体温を下げていました。

 日本でも肉卵の消費量が増えると共にビール、洋酒の消費量が増えています。

 

○ アルコール依存症の原因

 西洋医学では原因不明ですが、食養の立場で見れば動物性食品と云う陽性を摂りすぎ、組織細胞、血管などが硬くなり、身体及び精神的に緊張するため、アルコールを要求します。

 アルコールは、陰性な飲み物だから、飲酒すれば交感神経が働き組織細胞、末端の血管が弛み血液循環が良くなりリラックス出来ます。

 もう一つ、陰性な食品は神経の働きも悪くなり、精神的にも緊張が弛みリラックスします。それ故に、陰性な人は飲酒するとスグ眠くなります。但し、飲酒後の睡眠は浅く、疲れは充分に取れない。

 

○ アルコール依存症の治し方(西洋医学)

 断酒の三本柱:通院、抗酒剤、自助グループへの参加。

 そして HALTの法則

  H:ハングリー(お腹を減らさない) 

  A:アングリー(怒らない) 

  L:ロンリー(一人にならない) 

  T:タイアード(疲れない) 

 

 アルコール依存症を治すには、動物性食品を摂らず、酸化した血液を中庸にするためアルカリ性食品の野菜、海藻を中心にした穀菜食を実践する。古塩が抜け全身の細胞に弾力が出、動脈硬化が治ればアルコールは要求しません。

 極陰性食品生シイタケ、ギンナン、クワイなど体調を見ながら上手に摂らせる。

 急性アルコール中毒は、急激に多量の飲酒をすると肝臓でアルコールの処理が間に合わず、血液の酸化が高まり意識が朦朧とします。

 これを治すには強アルカリのハランの根の黒焼き、葛の花の煎じ汁を飲めば治ります。二日酔いも同じことです。

 

○ シンナー、大麻の作用

 シンナーは皮膚に触れると蒸発する時に体温を奪い体が冷えます。それだけ陰性と云うことです。

 種々の麻薬も意識が朦朧としたり、感覚神経機能が低下することから考えて極陰性です。アルコール、薬物依存症は、動物性蛋白と云う酸化した極陽性を摂りすぎた人が引きつけられます。

 普段から穀菜食を実践している人には無縁です。

 

 マリファナやLSDなどと違って、コカインやヘロインは強力な中毒作用をもつ。ドラッグを知らない人が「ジャンキー(麻薬中毒者)は意志が弱い」とか批判するけど、意志とかの問題じゃなく、肉体そのものが薬物なしでは生きていけない。

 どの人も頬がこけて目がうつろになって、美人な女性の顔は何故だか赤い斑点と傷だらけ…絶対にドラッグは駄目ですね。

 

・依存

 薬物依存症は、意志や人格に問題があるというより、依存に陥りやすい脳内麻薬分泌を正常に制御できない状況が引き起こした「病気」である。「まだ大丈夫」と問題性を否認しているうちに、肉体・精神・実生活を徐々に破壊していく。家族などの周囲をも巻きこみながら進行し、社会生活や生命の破滅にいたることも稀でない。また、以前は薬物中毒と言われたこともあるが、差別用語(薬物で誘発された精神疾患は、重篤になりやすい)にあたることから現在ではほとんど使われていない。

 

・離脱症状と耐性

 離脱症状とは、摂取した薬物が身体から分解や排出され体内から減ってきた際に起こるイライラをはじめとした不快な症状である。このような離脱症状を回避するために、再び薬物を摂取することを繰り返し薬物に依存することとなる。またアルコールのように、手の振るえなどの身体に禁断症状が出る場合もある。

 

 依存性薬物の中には、連用することによってその薬物が効きにくくなるものがあるが、これを薬物に対する耐性の形成と呼ぶ。薬物が効きにくくなるたびに使用量が増えていくことが多く、最初は少量であったものが最後には致死量に近い量を摂取するようになることすらある。耐性が形成されやすい薬物として、アンフェタミン類、モルヒネ類(オピオイド類)、アルコールなどが挙げられる。