養生医学

心身改造の秘訣

2017年01月06日

 

 人間の体は60兆個の細胞から出来ており、脳細胞以外は絶えず入れ替わっています。食べたものが血液となり、全身の細胞に入れ替わっています。

 それ故に正しい食べ物で、正しい血液を造り、全身の細胞へ届けると健全な細胞が出来ます。

 

○ 食べたもの(ごはん)がどうなるか 

  クラッシュ&ビルド(細胞のコピー):シェーンハイマー(アメリカ)

  従来は、食べたものはエネルギー、栄養になると言われていました。

  人間も食べ物も分子、原子の集合体です。食べ物の分子に放射線(同位体)で目印を付けて食べると、胃腸で消化吸収され、全身に運ばれ新しい細胞に置き換えられます。

  食べ物の分子と同位体を結びつけ、放射線を測ると体内に分散しているのが確認でき、半分以上が体内で置き換えられます。

  もし、置き換えられずに蓄積すれば体重が増えるが、体重は増えていません。

  古い細胞は、老廃物となり、血液で運ばれ小腸、腎臓、肺から排泄されます。(動的平衡)と言います。

  大便の40%は置き換えられた古い細胞(老廃物)。30%は消化器の細胞、食べ物のかすは30%

  消化管の細胞は2~3日で入れ替わる。

  筋肉の細胞は2~3週間で半分が入れ替わり、半年で分子、原子レベルではかなり替わる。1年ではすっかり替わる。

  分子・原子レベルでは、今日の私と1年後の私では別人です。

  今までも皮膚は4週間で入れ替わり、内臓は3年、骨の細胞は7年程度で替わると言われていました。

 

○ 病気の原因

 西洋医学から見た病気の原因:細菌、ウイルス、ストレス、加齢、喫煙、不眠、ホルモン異常、免疫力低下、環境汚染、刺激、体質、突然変異(最近ではコピーミス)、原因不明、状況説明などです。

 食養から見た病気の原因は、血液の汚れ、動物性食品過多によるドロドロ血液、甘い物など陰性食品によるうすいネバネバ血液か血液が少ないのが原因です。

 コピーミスは血液の汚れが激しい所で起きます。

 西洋医学の治療は、痛み、かゆみなどの危険信号を消し、人体を危険に陥れるか、或いは、症状を抑え、病気の根源を体内に押し込め体質を悪化させます。

 西洋医学の診断技術、手術の目覚ましい進歩は認めます。又、外傷、複雑骨折、危篤状態などの応急処置には大きな役割があります。

 しかし、診断に使う放射線、機械的刺激が病気を悪化させることもあり、手術により命が助かることもある一方で自然治癒力、免疫力、生命力を低下させる可能性もあります。もう一つ手術しても病気の根源の血液状態が悪いままで放置すれば再発、もしくは他の臓器の疾病に罹る可能性が高いのも事実です。

 経済的に考えても、現在でも医療費が国家予算の1/3以上を占め経済を圧迫しています。このまま手術、人工透析、臓器移植がうなぎ登りに増えると国が滅びるのが目に見えています。

  食養では、体質症状に合わせた正しい食事で、キレイな濃い血液を造り自然治癒力、免疫力を高め体質改善を図り、その結果として病気を治癒に導きます。

 食養では正しい病気の原因をとらえ、自然治癒力を高めて自然に治癒させるため、病気治しが即予防対策となり、健康維持、増進につながります。

  西洋医学、民間療法も東洋哲学の陰陽を取り入れ、中庸の健康の目安をハッキリ提示して用いると大きな失敗は防ぐことが出来ます。これは現在の東洋医学にも当てはめることが出来ます。薬品、漢方薬、サプリメント、強化食品、補助食品、機能食品等の用い方、ストップさせる時期などをハッキリさせなければ安心して続けることが出来ません。

 食養では中庸で健康な条件を示しています。この条件を満たし、腹8分で良く噛んで食べれば大きな病とは無縁です。

 

○ 体質改善、心身改造

 西洋医学では、顔の形と同じようにアレルギー体質、出血しやすい体質、頑強な体質等で生まれ持った性質ととらえ、病弱な体質は治らないと考えています。

 食養では、体質とは体型、骨組み、動き、心、精神などを考察して決め、血液の状態が体質を左右し、血液の状態は、食べ物を正すことにより血液を変えることが出来ます。

 体質症状に合った食生活で、キレイな濃い血液を造り、自然治癒力を高め、体質改善を図り、その結果として病気の治癒を果たすのは通過点であり、食養の最終目的は心身の改造です。

 但し、顔の形、耳たぶの大小、骨組みなどを変えることは困難です。英桜先生は「人間の運命の80%は妊娠中の食生活で決まる」と言っておられました。

 しかし、「残りの20%を変えると人生は大きく変わる」とも言っておられました。要するに体質に合った正しい食生活を実践すれば心身共に健康になれます。

  西洋医学は病気の根源を中に押し込めるか、臓器の一部を切り取るだけで、根本を治すことをしていません。体質はかえって悪くしています。しかし、現代医療ではそのことに気づいていないのが現状です。

  その点では、食養以外の自然食、民間療法も同じで体質改善を果たすことは困難です。ましてや物事に対する考え方を変えることは出来ません。

 

○ 少飲少食とは

 少食少飲法は、その人の体質、症状に合わせて普段食べている量の1/3~2/3程度の食事量で、よく噛み(1口80~100回)、水分量をなるべく少なくし、キレイな濃い血液を造り、中庸の条件を整え、家庭で働きながら体質改善を行う生活法です。

 少食を実践するには、食べることを忘れ、趣味、生きる目的を持つこと。食べることを忘れ仕事、趣味に没頭することが少食にする早道です。

 

○ 少飲少食とは

 正しい食養、少食、良く噛むこと、適切な水分量。運動。

 主食の種類は体質、その時の症状に応じ玄米ごはん、玄米がゆ、玄米クリーム、玄米スープ、うどん、そうめん、ひやむぎ、葛の固練り、葛湯、りんごの葛練り、お好み焼き、日本そば、そばがき等です。極陽性の人にはりんご、大根おろしだけのこともあります。

 

 食事量も体質、症状により異なりますが、普段の食事量の1/3~2/3程度です、

   例 玄米   40~80g

       麺類      30~50g

       玄米粥  茶碗1杯程度

 

 副食は、玄米がゆ、玄米クリームの時には梅干し、昆布の佃煮、てっか味噌、油味噌、ねぎ味噌、生姜味噌等にたくあん、即席漬け程度。

 玄米ごはんの時にはその他の副食を添えます。但し、キンピラ、ひじき蓮根のようによく煮しめた(加熱と言うエネルギーと塩気を十分に吸収した)副食は主食の1/3まで、野菜炒め、おでん、天ぷら等のように短時間で調理し水分の多い副食は1/2~同量程度となります。

 過食症など極陽性な人は主食を少なくし、芋類、豆腐、緑黄野菜、りんご、みかんなどを多く摂ってもかまいません。

 但し、中庸の条件を維持することが大切です。

 

○ 宿便とは

 食養で言う宿便は、腸の粘膜に付着した古い便と、全身の組織細胞に入り込んだ老廃物のすべてを言います。前者の宿便は、少食少飲を1~2週間実践すれば比較的楽に出ますが、後者の組織細胞に入り込んだ老廃物は簡単には排泄出来ません。気長に根気良く穀菜食を実践し、キレイな濃い血液を造り老廃物を押し出すと共に組織細胞を入れ替える以外に方法はありません。

 普段の量を食べていても、体質に合わせた穀菜食を実践して、飲み物を控えお小水の回数を3~4回程度に保てば宿便は徐々に出てきます。便の先端の黒いものが宿便です。

 

 食養を実践していても、飲み物を多く飲んで水浸しの血液では酸素、栄養素を運ぶ力、細菌、ウイルスに対する抵抗力が低下するし、老廃物を除去する力も衰えます。

 陰性な宿便:白色(一時期胆汁が出ていないとき)、薄い黄色、緑色で粘液性(陰性のガン)の便。粘液性の緑便の場合は宿便を出して力尽きることがあります。紫からきた黒い便は▼でガン患者。

 陽性な宿便:黒褐色。コールタールのようにドロッとした便から、コロコロの便もあります。

 宿便が移動するときに激しい痛みを伴うことがあります。

 宿便が抜けた時には良い夢(正夢)を見ます。血液がキレイになった証拠です。

 過去の夢、その当時に食べたものが溶け出しています。

 宿便を抜くとご飯一粒で唇がピンク色になります。

 仰向けになり5分以内に熟睡し、朝まで寝返りせず、寝言、歯ぎしり、いびきがなければ血液がキレイで健康。当然、蚊などの虫、細菌に襲われることはない。

 蚊など虫、細菌、ウイルス、ガン細胞は汚れた酸化した血液がエサです。

 

 最近の若い人は、暴飲暴食、特に陰性食品を摂りすぎて宿便を出す体力がない。その時には醤油番茶、梅醤番茶を飲ませる。但し、食養に入ってくる人は比較的陽性の人が多い。

 臓器の弱い側を下にして寝ることが多い。男は、動物性食品を摂りすぎ肝臓を悪くするから右を下にして寝ることが多い。女は、甘い物など陰性食品を摂りすぎ膵臓を悪くし左を下にして寝ることが多い。

 

○ 体質改善に必要な条件

・正食に入る時の健康度を知る。

  病気がない。より健康になり、物の考え方を変える。

  急性病(体質は中庸に近い、現在回っている血液が乱れている)。

  慢性病(現在回っている血液だけでなく、体質まで犯されている)。

  心因性の病気(神経質、潔癖症、高所恐怖症など)。

  精神病、躁鬱病、引きこもり、自閉症、幻覚幻聴。

・規則正しい食習慣

  1日2食(3食)。病気治療中は2食。

  良く噛むこと。1口 100回、少なくとも最初と最後は良く噛む。

  お腹が充分空いてから食べる。少なくとも4~6時間は開ける。

  腹8分目、過食をしない。

  間食、夜食をしないこと。

  体質に合わせた主食、副食のバランスを考える。

・規則正しい生活習慣

  体を動かす。目的を持ち楽しみながら行う。

     運動をするか、雑巾掛けで掃除をする。

  気持ちよく、楽しんで働く。給料のために働くのは失格。

  人に対し思いやりの心を持つ。

  小さな好転・変化にも感謝する。