汗の役割、健康な汗、非健康な汗
○ 汗
汗は血液中の血漿から作られる。
汗の汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺とがあり、ふだん私たちが「汗をかく」というときはエクリン腺のことです。
エクリン腺は小粒で体全体に約400~500万もある。
1平方cmあたり300個近くあり、これは大粒の汗を1度に出すよりも小粒の汗を幅広く出す方が蒸発しやすく、限られた量の汗で体温を効率よく下げる手だてです。
しかし、体の中の汗腺がすべて活動しているわけではなく、実際「汗を流して」動いている「能動汗腺」は半分くらいです。とくに近年日本人の能動汗腺は減少しつつあります。
1年を通じて冷暖房の部屋で過ごし、生まれたときから空調の設備の整った環境で育つと、働きたくても働く機会のない汗腺や寝たふりをして働こうとしない汗腺が増えてしまうことによります。
代謝を司る体の方にしても、代謝をしても出た熱を汗腺が下げてくれないのでは困ります。
自営本能として、仕方なく細胞の代謝を控えめに抑えて適応することになります。
近ごろ話題の「低体温児」や「すぐキレる子」の遠因が、この汗腺機能の低下による「体温調節失調」にあるのではないかともいわれています。
夏には全開。冷房を使うと働かない。
○ 汗の役割
・体温調節:体温を一定に保つこと。体温の放出。
1.放射:体温より気温が低い時、自然に熱が体外に出ていきます。
2.伝導・対流:動いたり、物に触ったりすると、体をとりまく空気や物に体熱が伝わっていきます。
3.蒸発:汗が水分として皮膚から蒸発するときに、気化熱を奪うかたちで、体の熱を取り除いてくれます。
この3つの放熱手段のなかで、汗の蒸発がもっとも効果的な方法です。
寒くなると汗腺を締め熱の放出を防止します。
体温を一定に保たないと生きて行くことが出来ません。脳は37℃が適温。
・古塩の排泄
・各種老廃物の排泄
○ 健康な汗、非健康な汗
健康に良い汗:霧状に蒸発する汗。
粒が小さく蒸発しやすい汗。
老廃物が少なく水に近い汗。
サラサラしている汗。
無臭の汗。
運動をするときも一端汗が出て、その後は、ほんのり出る汗。
健康に悪い汗:大粒な汗:皮膚にまとわりつき体温の放出が困難になる。
塩分が多い汗。
塩分だけでなく脂肪、糖分などの老廃物も多い汗。
甘酸っぱい汗:陰性食品を摂りすぎた汗。
腐敗臭の汗:動物性食品を摂りすぎた汗。その代表が腋臭。
少し体を動かすと滝のように流れ出す汗。
冷や汗:手のひら、脇の下、体の前面に出る汗。
結核の人の寝汗:胸、脇の下に出る汗。
体の背面に出る汗、下半身に出る汗は陽性。
体の前面に出る汗、上半身に出る汗は陰性、特に胸、脇の下の汗は陰性。
寝てスグの汗:サラサラ。
寝ている間中:塩辛い。慢性疲労性疾患。
○ 汗の出方
・いきなり型
大量に汗を出した時
だれでもなる可能性がある。
食養を実践し、濃いキレイな血液であれば心配無用。
視床下部の体温中枢で指令を出す。
普段運動をしていない人。
汗を多く出す 体温が上昇。
最初はそれほど汗を出さないが、一気に大量の汗を出す。
スポーツ部の学生
汗が少ない。体温の上昇が少ない。
普段から汗を出すのに慣れている。
徐々に汗を蒸発させている。
蒸発する汗は、体温を下げる。△な汗。
蒸発しない汗は、体温を上げる。▽な汗。
疲労感、頭痛、立ちくらみ、めまい、意識障害、多臓器不全。
熱中症予防対策(西洋医学)
水分、塩分をこまめに摂り、普段から体を動かし汗を出す。
食養の立場:濃いキレイな血液であればそれほど水分補給をしなくても良い。
摂るときは温かいお茶で、一緒に塩分も少し摂る。
・ジワジワ型
高齢者に多い。
特別なことをしていない。
日当たりが良く、風通りの悪い部屋の床40℃以上になる。
暑さを感じにくい。温度感覚の低下。
暑さに気が付きにくい。汗の減少。
汗の差 顔、腕 差が少ない。
腰 青年の1/2。
足 青年の1/5
喉が渇きにくい。
穀菜食を実践して血液循環が良ければ心配はない。
○ 真夏のシャワーの使い方
冷たいシャワー 直後体温が下がる。 5分後体温が元に戻る。
温かいシャワー 直後体温が上がる。 5分後体温が下がる。
飲み物も同じ状態になります。
汗腺を開く入浴法:膝から下と手先の入浴。
入浴温度 43℃
入浴時間 5分
一週間で効果が出る
体を動かしトレーニングで改善する。
20分程度の早足ウォーキング。
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