養生医学

医学の壁

2017年01月06日

 

 国から膨大な医学研究費を受け診断、手術の技術は格段の進歩を成し遂げています。にもかかわらず生活習慣病、精神病、ボケ、寝たきり老人など国民総半病人状態となっています。

 冬にはインフルエンザが猛威を震い、夏には食中毒、熱中症に戦々恐々とし、しかも、子供の体力低下も大きな問題です。

 もう一つエイズ、肝炎、ワクチンなどの薬害も大きな問題となっています。

 

○ 木を見て森を見ない

  木を見て森を見ない。西洋医学の最大の「かべ」と言って過言ではないでしょう。車、機械など人間が作った物は部品を組み立てて一つの物が出来上がります。

 しかし、動物は卵子と精子が合体し、一個の細胞{生命体}が誕生し、2個、4個、8個と増殖を繰り返し、消化器、循環器、脳神経、筋肉、骨、皮膚が出来上がり産声を上げます。そこには部品で組み立てる行程はありません。その上、皮膚、粘膜、臓器、骨などの細胞は毎日生まれ変わります。

 西洋医学は分析でミクロの世界を追っています。

 

○ 健康に対する座標軸を持たない

 西洋医学では血圧、血液、肝臓など種々の基準となる数値の範囲を示しています。しかし、その数値の範囲以内であっても生命は保証されていません。また。基準となる数値が変更されることもあります。

 もう一つ、それらの数値は、体温、脈拍、血圧などを除けば医療機関で検査を受けなければ知ることは出来ません。それ故、常時自分の健康度を把握することは困難です。

 本来健康的な人生を送るためには、だれにでも理解出来、簡単な目安が必要です。自然界で健康診断で医療機関へ出かけるのは人間と人間に飼われる動物だけです。動物の頂点に立つ人間は文明、文化を発展させたけれども、返って不自由な人生を送ることになったものです。

 自分の健康維持、或いは「いのち」を他人である医師に任せるのは不孝であり、不自由と言えないでしょうか。

 野生の動物たちは、疫病で大量死することもなく、介護を受け子供達に負担をかけることもなく、死ぬまで楽しい一生を送っています。

 

 その点、穀菜食では、健康の回復、維持増進を目指す指針として、中庸の条件をハッキリ示し、その方法も確立しています。

 1,1日にお小水は3~4回、50才以上は4~5回、夜間トイレに起きない。

   朝起きた時は透明でビール色。泡が立たない(クリアする事は困難)。

 1,大便は1日1回、黄色か、うす茶色でバナナのような太くて長い便。

  1,脈拍は60~70程度。

  1,女性の生理は28~30日周期、4~5日間で終わる。色は紅色。

 1,5分以内に熟睡し、朝、予定の時刻にパット目が褪め、睡眠時間は5~6  時間。

 1,普段、慣れた仕事をしている程度では疲れない。

 「お小水に泡がたたない」を維持するには、大食せず、良く噛んで厳格な穀菜食を実践しないと達成は困難です。しかし、他の条件を満たしていれば、お小水に多少の泡が出ていても心配はありません。

 上記の条件であれば、大半の人に理解出来、条件をクリアすることも容易です。完璧でなくとも、上記の条件におおむね近い状態であれば、命を脅かす重病とは無縁な楽しい一生を送ることが出来ます。

 要するに快食、快便、快眠であれば死ぬことはありません。

 死ぬときは、便秘、下痢、頻尿、多尿、少尿、食欲低下、過食、不眠などの条件がいくつかが重なります。

 体質に合った正しい穀菜食を実践すれば、上記の条件から大きくはみ出すことはありません。

 食事量はなるべく控えめで、良く噛むこと。腹八分には医者要らず。

 

○ 原因不明では根本治療は出来ない

 顕微鏡をはじめ、医療器具の進歩は目覚ましく、病名は細分化され、国民は「医療全体も進歩した」と錯覚しています。

 確かに各科に分かれ、大都会では病名毎に専門医が開院し細分化されています。しかし、病気の2/3以上は原因不明です。その事を考えればお寒い現状です。

 もし、車、機械が故障し修理に持ち込み、故障の原因は不明と告げられた時、その修理屋に修理を任せる人があるでしょうか。

 原因不明と云う病院に命を預ける奇妙な光景です。

 

 もう一つ、原因が判明している病気でも、食養の立場から見ると状況説明か結果を云っているだけです。

 たとえば「無呼吸睡眠障害は、舌の周りの筋肉が弛み、舌が落ち込み気道を塞ぐとが原因」と言っています。しかし、筋肉がナゼ弛んだかを説明しない限り、現状説明に過ぎません。

 今年も、全国でインフルエンザが流行していますが、この原因はウイルスによる感染が定着しています。しかし、これは結果に過ぎません。ウイルスが体内に侵入しても発病しない人がいます。とすればナゼ発症しないかを研究するのが本当の原因究明です。

 

○ 東洋哲学を取り入れること

 たとえ投薬治療でも、病気に陰陽があることを認め対応すれば薬害を最小限に抑えることが出来ます。

 発熱、下痢、便秘、嘔吐、生理痛、生理不順などにも陰陽があります。

 

○ 細菌、ウイルスは敵?

 空気中、手、口、胃、腸内には大量のバイ菌がいます。

 もう一つエイズ、肝炎、ワクチンなどの薬害も大きな問題となっています。

 ワクチンを作る培養液の材料は。

  有精卵、肉汁、牛乳、果汁、砂糖、バターなどと言われています。

 有益菌は酸素を好み、有害菌は酸素を嫌います。

 体内の血液をキレイな濃い血液にすれば細菌、ウイルスは繁殖出来ません。

 

○ 血液状態が健康のカギ

 大半の病気は自律神経の乱れが原因で、その自律神経の働きを左右するのは血液で決まります。ホルモンの働きも血液で決まります。

 血液を左右するのは、食べもので決まり、陰性食品を摂りすぎると交感神経が過剰に働き、陽性食品を摂りすぎると副交感神経が過剰に働きます。

 正しい濃いキレイな血液を維持すれば中庸の条件を満たす事が出来ます。

 

○ 自然治癒力、免疫力を高める

 車、機械は傷が出来たり、ひびが入れば部品を取り替えます。

 しかし、挫傷、火傷、裂傷があっても自然治癒力で治ります。

 細胞、皮膚は自然に再生します。最近話題の万能細胞は無用です。

 細菌、ウイルスに対しては免疫力を高めればバイ菌の増殖を防ぎます。

 甘い物、果物、動物性食品などを食べなければ化膿もしません。

 体質、症状に会わせた穀菜食を実践すれば自然治癒力、免疫力は高まります。

 

○ 薬は毒で毒を制する

 エイズ、肝炎、ワクチンなどの薬害も大きな問題となっています。

 抗生物質はカビから作られ陰性です。

 西洋医学の薬は、ほとんど化学薬品から出来ています。

 だから薬は大なり小なり副作用があります。薬は体内に入れば異物であり、それを除去するために肝臓の負担が大きくなっています。

 人間には禁止されているホルモン剤、抗生物質が家畜類のエサには許可され大量に投与されています。それだけに薬嫌いの人でも知らず知らずの間に大量に摂取しているのが現状です。ビタミン剤も大量に使用されています。

 これを防ぐには穀菜食を実践する以外に方法はありません。

 

○ 人類滅亡へまっしぐら

 手術、臓器移植の技術は目を見張ります。しかし、人類は滅びます。

 自然治癒力を軽視し、薬投与、手術、放射線治療に頼っていると、一時的に回復したように見えますが、体質は徐々に低下し、生命力が弱くなります。

 ガン、脳梗塞、心筋梗塞などは、手軽に内視鏡による手術を選択していますが、この方法には限界があります。血液状態を改善しない限り再発したり、他の病気に罹る可能性も高くなります。

 常時薬を服用することによる副作用で苦しめられたり、天寿を全う出来なくなった人が多数います。

 又、精子減少、尿失禁、流産など生命力が低下した陰性体質の人、心臓肥大、弁膜症、脳水腫などの陰性病の人は、薬、手術で助けることは不可能です。

 一方、筋硬化症、パーキンソン病、白蝋病、リューマチ、膠原病など陽性病も薬、手術では治すことが出来ません。

 食い改め体質を変えない限り、出生率が下がり人口減少に拍車がかかります。

 

  ※ 動物性蛋白の中のNa〈塩気〉が計算されていない。

 ※ 砂糖、牛乳の害に気づいていない。

 ※ 最終的には腸造血を認めることが最大のポイントです。