子供の骨がナゼ弱くなったか
○ 食事の乱れ
終戦後、アメリカの余剰品のメリケン粉で作ったパン、脱脂粉乳、そして揚げ物など洋食風のおかずが給食として出され、その味になれた子ども達は、家庭でも徐々にご飯、味噌汁離れが進むと共にパン、牛乳とおかずも洋食が徐々に増えてきました。
また、昭和30年以降になると経済的にも余裕が出来砂糖の入ったケーキ、チョコレート、ビスケットなどのお菓子類、南洋から入ってくるバナナなどの果物が多くなってきました。
その上昭和35年以降食品添加物の入った食品が大量に出回り体質の悪化に拍車をかけました。
白米はビタミンBがない。砂糖はビタミンBを消す。
白米は良く噛めないから乳酸になり、血液を酸化させる。砂糖も同じ。
米は良く噛めばブドウ糖になり、砂糖は蔗糖で性質が異なる。
○ 牛乳、乳製品を摂ると骨が本当に丈夫になるか
牛乳を沢山飲んでいる世界4大酪農国のアメリカ、スウエーデン、デンマーク、フィンランドの 各国で、股関節骨折と骨粗鬆症が多いと言われています。
乳糖というのは。乳製品に含まれる糖分のことですが、これを分解する酵素「ラクターゼ」は、年齢を経る毎に減少していきます。
牛乳の蛋白質のカゼインは東洋人では消化されにくく、体内で異種蛋白となります。
体に役立つカルシュームは、野菜、海藻などに含まれるイオン化カルシュームで、動物性食品に含まれる非イオン化カルシュームは、血液に溶けにくいから、細胞、骨などの材料とはなりにくい。
反って、血液中で浮遊物となり、血管壁、骨、体細胞などに沈着し、動脈硬化を促進し、体全体も硬くなります。
・ヨーグルトの乳酸菌は、腸内で活躍できるか。
母乳は、直接乳房から飲まないと、空気に触れて酸化します。又、遠心分離器により、生乳に含まれていた乳脂肪は酸素と結びつき、「過酸化脂質」に変化し、しかも、加熱で酸化するため、アレルギーの原因となります。
ヨーグルトの乳酸菌は、胃の中の胃酸でほとんど死滅します。人間に必要な善玉菌、酵素は、正しい食生活で健康な腸であれば腸内で作られます。
又、牛の乳は本来子牛の飲み物であり、人間の飲むものではありません。牛乳には子牛の骨を丈夫にするCaが多く、母乳には脳を発達させるMgが多く含まれています。
牛乳以外の動物性蛋白も、日本人の腸では消化されにくいため、諸種の病気の原因になりやすい。
但し、瞬発力はあります。持久力は穀菜食の人が勝ります。
○ パン、ラーメンの台頭
米の消費量が半分以下に落ち込み、パン、ラーメンの消費量が大幅に伸びています。
日本では、イースト菌で膨らませ、柔らかいパンが販売されています。このような柔らかいパン を食べていると、胃腸の粘膜が弛むだけでなく、全身の組織細胞も弛んで肥満タイプの増加の一因 となっています。組織細胞が弛めば、骨の細胞も弛んでもろくなってきます。
この点については、酵母パンも同じ事が言えます。
ラーメンは、鹹水で麺をちぢれさせています。鹹水は胃の粘膜を弱くします。又、インスタント ラーメンは油を使い、高温で処理してあるためビタミンB2が破壊されて消化が悪くなっています。
○ 砂糖の消費量:虫歯はどうして出来るか 浜田 茂幸著 岩波新書
・1978年度の統計によれば、1人当たり1年間の砂糖の消費量
日 本 約25kg
オーストラリア 55kg
アメリカ 45kg
韓 国 12kg
中 国 6kg
・日本の消費量
菓子やパン類 3分の1
清涼飲料水 4分の1
家 庭 用 20%
○ カルシュームを消す物
砂糖など甘味料、食品添加物、医薬品、成長ホルモン剤、抗生物質、ビタミン剤など。
食品添加物 1日 11g 年間 4kg。
複合汚染により被害が大きくなっている。
イオン化カルシュームを下げる物:大豆油、紅花油。
○ カルシュームを補給
玄米を食べておれば特別カルシュームを補う必要はありません。
ひじき、若布、焼きのりなど海草類。大根葉、小松菜など。
つくし。骨折したときにはスギナ。
イオン化カルシュームを高めるには、ごま油、菜種油、ビタミンK。
NHKテレビ ためしてガッテンより
○ 砂糖が甘さをつけるだけの調味料ではない。
・カステラ、ケーキでは弾力を出す。陰性にする。
・クッキーではサクサク感を出す。陰性にする。
・料理のコクと旨味を増す。調理の仕方で工夫できると思われる。
・シャボン玉陰性の粘りを利用している
精製水1リットルを60℃に熱し、粉末ゼラチン5グラムを入れてよく混ぜます。40℃に冷まし、液体石けん(台所用で脂肪酸カリウムの表示があるもの)280ミリリットルを加えてよくかき混ぜます。
そこに砂糖大さじ2杯を加えてよく混ぜます。
最低でも2時間、できれば数時間から1日おく。
密封して直射日光を避ければ、1週間は保存できます。
・酸味、辛味を和らげる。
・味の時間差攻撃(味による脳に伝わる時間差)
苦味: 0.62秒
塩味: 0.65秒
酸味: 0.67秒
旨味: 0.93秒
甘味: 1.07秒 (砂糖の甘味と思われる)
辛み: 1.51秒
☆ 穀類の澱粉の甘さを計れば塩味と酸味の間になると思われる。
舌先での味の反応時間を測定した結果、苦味が最も早く、甘味は意外に遅いことがわかりました。
☆ 5味の陰陽序列に一致します。陽性の味は伝達が早く、陰性は遅い。
実際にいろいろな食べ物を口に入れると、甘味を早く感じます。これは、舌の「味を強く感じる部位の違い」によるものと考えられます。舌の味を感じる部位は、次のように考えられています。
甘味は舌先で強く感じる。
酸味は舌の横で強く感じる。
苦味やうま味は舌の奥で強く感じる。
塩味は舌の全体で強く感じる。
辛みは味ではなく痛覚ですが、舌全体で感じる。
このため、食べ物を口に入れると、まず舌先で甘味を強く感じ、その後食べ物が奥に進むにつれて他の味が強く感じられるようになると考えられます。まず甘味が強く感じられるので、早めに感じられると考えられます。
☆ 本当に美味しい旨味は、澱粉を良く噛んで出てくる甘味です。
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