養生医学

ガンの原因と予防対策

2017年01月06日

 

○ ガンとは

 ガンとは悪性の腫瘍。「腫瘍」とは「生体構成組織の自律性をもった過剰の増殖」と定義されています。

 「自律性をもった」とは、「体全体の調和を考えず自分かってに」となります。「過剰の増殖」とは、「必要以上に細胞が分裂して増える」ことです。

 60兆個の細胞は、脳細胞を除き絶えず入れ替わっています。これに対し、古くなった細胞が消え去らずに自分かってに増殖する組織を腫瘍といいます。

 「悪性」とは、ほかの臓器に飛び火(転移)する可能性をもった腫瘍が悪性の典型例と言えます。

 ガンは、上皮性と非上皮性に分類されます。上皮性組織には、皮膚や消化管(食道、胃、大腸など)粘膜などが含まれ、非上皮性組織には、筋肉や骨などが含まれます。

 上皮性の悪性腫瘍については、ガン腫あるいは狭義の「ガン」という用語が用いられます。胃ガン、大腸ガンなどのガンは狭義の意味でのガンです。

 非上皮性の悪性腫瘍は「肉腫」と呼ばれます。骨や平滑筋の悪性腫瘍は骨肉腫、平滑筋肉腫です。ガンと肉腫を総称して、広義の「ガン」と言われています。

 癌は、戦前は少なかったが、戦後急増、現在では死亡率第一位、年間30万人、死亡原因の3人に1人はガンです。

 1個のガン細胞が1㎝になるまでに8~9年を要し、1㎝から10㎝になるまでには3年程度です。

 食事の洋風化と共に急増しています。

 

○ ガンの原因

 西洋医学では、ガン細胞は突然変異とか細胞のコピーミス(コピーエラー)と言っています、

 遺伝、喫煙、ストレス、お焦げを食べる、食品添加物、化学薬品、排気ガスなどが関係していると言っています。

 食養から見ると動物性蛋白(肉卵魚介類乳製品)と砂糖などの陰性食品の摂り過ぎ、食品添加物を大量に使った加工食品の摂取。陰性胃ガンは白米と砂糖の摂り過ぎです。

 養殖のエサに使用される成長ホルモン剤、抗生物質も関係しています。

 

○ ガンの発見法

 胃ガン:体重減少、タール状の便、食欲不振、食後の鈍痛、食べ物の好み急変、吐き気、ゲップ、顔色が悪い(うす黄色)。

 肺ガン:空咳、血痰、胸痛、顔面のむくみ、手の親指の肥大。

 子宮癌:不正出血、こしけ(茶褐色~ピンク色)。

 乳ガン:しこり、胸~腕の痛み、発疹(転移部)、乳首の変形。

 膵臓癌:臍の周囲のしこりと圧痛、食欲不振、体重減少、黄疸、腰と背の痛み。

 甲状腺癌:しこり、燕下困難、声のかすれ。

 腎臓癌:血尿、脇腹のしこり、鈍痛。

 膀胱癌:血尿、排尿困難、頻尿、痛み。

 喉頭癌:声のかすれ、燕下困難、痛み。

 前立腺癌:排尿困難、頻尿、血尿。

 

○ ガンの陰陽の見分け方

 陽性ガンは粘膜から外へ向かい、陰性ガンは粘膜から中心(筋層)へ向かう。

 身体の下部に出来るガンは陽性:子宮ガン、前立腺ガン、大腸ガンなど。

    上部に出来るガンは陰性:舌ガン、食道ガン、肺ガンなど。

 身体の右側に出来るガンは陽性、左側に出来るガンは陰性です。

  右乳癌:生理が止まった人、動物性蛋白の摂り過ぎ。

  左乳癌:未婚、生理のある人。

      女性ホルモンの出過ぎ。脂肪の摂り過ぎ。

 西洋医学の検査を参考:赤血球、白血球、血小板の数。

 

○ 胃粘膜の構造

  上皮                    びらん(炎症)は粘膜固有層まで、

  粘膜固有層          粘膜筋板を越えない。

  粘膜筋板              潰瘍は粘膜筋板を越える。

  粘膜下層  ガン第1期

  筋層        ガン第2期

  漿膜      ガン第3期  穿孔は漿膜まで達する。

 ・ポリープ、肉腫は、粘膜から外へ向かう。

 ・癌は粘膜から筋層へ向かう。

 

○ ガンが陰性な理由

 異常分裂、急劇的に増殖し大きくなる。

 弱い所へ転移する。血管、リンパ管を移動する。

 浸潤性が強い。上皮性(皮膚から骨へ向かう)。

 血液が紫色の光を出す。

 酸素を嫌う。

 熱に弱い。

 

○ 発ガン剤

 食品添加物(着色料、保存料、酸化防止剤など)。

 ホルモン剤、抗生物質、農薬、化学肥料。

 放射線、抗ガン剤など医薬品。

 環境汚染:排気ガス、各種の刺激(音、振動、光)。喫煙:ニコチン。

 食養から見ると動物性食品(酸化が激しい)と極陰性の物(砂糖、山菜(わらび、ぜんまいなど)、ナス科の食物など)が発ガン剤です。

 血液中のCaイオンが無くなると死。

  ビタミンKがCaイオンを上げる。

  医薬品、放射線、抗ガン剤はCaイオンを下げます。

 

○ ガンになりやすい人

 ガンになる人は元気が良く仕事が出来る人。但し、頑固。

 動物性食品、酒類、甘い物を多く摂る人。暴飲暴食。

 悔い改めでなく、食い改めが必要です。

 現在では、国民全体がグルメ、飽食時代で誰でもガンになる可能性がある。

 

○ 食養の治し方

 陰性ガン:玄米ごはんにごま塩たっぷり。ごま塩の量は状況に応じて変化。

      副食は、食養の基本食を忠実に実践する。味つけはやや強くする。

  飲み物:醤油番茶、梅醤番茶、塩番茶、ヤンノー、タンポポコーヒー、

      玄米スープ、葛湯など。

  特殊用品:貧血が激しい時、卵醤、ウニの塩辛。

  出 血:異性の髪の毛の黒焼き頓服。葛練りで包む。

  外用手当:生姜湯シップ、里芋パスター、生姜油。

 陽性ガン:玄米ごはん、うどん、そうめん、ひやむぎ、お好み焼きなど。

      食養の基本食に緑黄野菜を付ける。

      状況に応じて豆腐、里芋、ジャガ芋、りんご、みかんを摂る。

       調理法、食べ方に要注意。

  飲み物:三年番茶、番茶、はと麦茶、ヤンノー、タンポポコーヒーなど。

  外用手当:生姜湯シップ、里芋パスター、生姜油。

 ※ ガン患者は、食事で脱線しないこと。食べ過ぎしないこと。

   中庸の条件を維持することが大切。

   外用手当を家族で行う。

 

○ 食養を実践してもガンが治らない原因

 ごま塩の作り方が悪い。塩の粒子にごま油が吸収されていない。

 味噌汁の作り方が悪い。味噌汁に泡が浮いている。

 生姜湯湿布の温度が低い。深部に45℃の熱が浸透しなければ効果はない。火傷させない程度で、我慢出来る程度の熱い湿布をすること。

 キンピラごぼう、細かく刻んでごま油で炒め水を入れて煮る。柔らかくすると赤ちゃんでも食べられる。ごぼうが硬いと治らない。

 自分自身の消費エネルギー以上に食べると治りにくい。

 家族の理解と協力が必要不可欠。協力がないと助からない確率が高くなる。

 

○ ガンの予防対策

 食品添加物の入った食品、動物性食品、砂糖の入った食品を食べないこと。

 体質症状に合わせた正しい食事を摂ること。

 良く噛んで食べること。

 食べ過ぎないこと(自分自身の消費エネルギー以上に食べない)。

 

○ 腹水

 肝硬変(足のむくみはない)、ネフローゼ、慢性腎炎、肝臓ガンなど。

 陽性腹水:お腹が温かい。

      肝硬変の腹水は、水だから透明。

      小豆鯉、第一大根湯。里芋パスター、青菜パスター。

  小豆鯉:小豆2合、鯉の洗い半匹分、5合の水で3時間煮る。1日3回分。

      小豆、鯉ともにKが多い。

      2~3日はお小水が少ない。3~4日目より大量に出る。

 陰性腹水:お腹が氷のように冷たい。

      肝臓ガンの腹水は、血液の崩壊だから黄色い。

      そばパスター。肝臓ガンに小豆鯉は危険。

 

○ むくみ

 △むくみ:朝、まぶたが腫れる。

      夕方、足がむくむ。

      顔が浅黒い。

      朝方冷える。

       ビタミンC前駆体を含む小豆を摂る。

       腎臓、膀胱を温めながら利尿させる。

   主食:玄米、赤飯、うどん、そうめん、お好み焼き。

      重症の人、大根卸入玄米スープ。

   味噌汁:麦みそ、米みそは使用禁止。

   副食:陰性な物、一時的に無塩食を実践。

 ▽むくみ:朝、手足の甲がむくむ。

      顔が青白く、透き通る。

      柿のヘタを煎じて飲む。

      薄い玄米スープ(塩味もうすく)。

 人工透析は、古塩を抜かず、イオン化Naを抜いている。

  顔色がどす黒くなってくる。

 

    陰性ガンの食事

 

 ガンの出血には、異性の髪の毛の黒焼き親指大を葛の固練りで包んで頓服。

 心臓が弱った時には卵醤を摂る。造血には、鯉こく、ウニの塩辛。

 

主 食 ・きび・粟入玄米ご飯、よもぎ入玄米餅、日本そば、煮込みうどん。

ごま塩 ・7:3の黒ごま塩 小匙1~2杯。

味噌汁 ・豆味噌100%、豆・麦味噌半々。

出 し ・昆布。

  具  ・わかめ、玉ねぎ、長ねぎ、ごぼう、油揚げ、よもぎ入玄米餅、切干大根、南瓜、乾燥ゆば、とろろ昆布。

副 食  ・きんぴらごぼう(ごぼう50:れんこん30」人参20)。

        ・鉄火味噌、油味噌。

    ・鯉こく、ウニの塩辛(同量の大根卸)。

        ・ひじき蓮根、ひじきこんにゃく、ごま豆腐。

        ・昆布の佃煮、のりの佃煮、焼きのり、黒豆昆布。

        ・白いんげん豆、うずら豆。

        ・切干大根と高野豆腐(又は油揚げ)。

        ・野菜の天ぷら(大根卸し付)ごぼう、蓮根、玉ねぎ、長ねぎ、南瓜、のり、よもぎ、しその葉等。

        ・南瓜料理(コロッケ等)、蓮根料理(ボール、ハンバーグ等)、コーフー料理(カツ、串カツ、コーフボール等)。雑穀料理(ひえコロッケ、きびコロッケ)

        ・セイタン(油揚げ、生こうふう)と野菜の炒め煮(玉ねぎ、長ねぎ、ごぼう、南瓜、小松菜、大根葉、つみ菜、ぬき菜、春菊。

        ・梅干、寒漬大根、古漬たくあん。

飲 物  ・塩番茶、醤油番茶、梅醤番茶、ヤンノー、タンポポコーヒー、葛湯。

手 当 ・生姜湯シップ、里芋パスター、生姜油。

 

 

    陽性ガンの食事

 

 心臓が弱った時には卵醤を摂る。

 

主 食 ・玄米ご飯、小豆・麦入玄米ご飯、赤飯、玄米スープ・クリーム、ほうとう、うどん、ひやむぎ、そうめん、スパゲティー、お好み焼。

ごま塩 ・8:2の黒ごま塩 小匙1~パラパラ。

味噌汁 ・麦・豆味噌半々、麦味噌100%。

出 し ・昆布、干シイタケ。

  具  ・わかめ、玉ねぎ、長ねぎ、ごぼう、油揚げ、南瓜、大根、キャベツ、えのきだけ、白菜、小松菜、三つ葉、もやし、里芋、ジャガ芋、豆腐、ゆば、とろろ昆布。

副 食  ・きんぴらごぼう(ごぼう50:れんこん50)。

        ・鉄火味噌、油味噌、ねぎ味噌、生姜味噌、山椒味噌。

        ・椎茸昆布、のりの佃煮、焼きのり、黒豆昆布。

        ・白いんげん豆、うずら豆、季節の青い豆。

        ・切干大根と高野豆腐(又は油揚げ)、切干大根と里芋煮合わせ。

        ・野菜の天ぷら(大根卸し付)ごぼう、蓮根、玉ねぎ、長ねぎ、南瓜、のり、よもぎ・しその葉、生椎茸、きのこ等。

        ・南瓜料理(コロッケ等)、蓮根料理(ボール、ハンバーグ等)、コーフー料理(カツ、串カツ、コーフボール等)。

        ・セイタン(油揚げ、生こうふう)と野菜の炒め煮(玉ねぎ、長ねぎ、ごぼう、人参、南瓜、小松菜、大根葉、つみ菜、ぬき菜、春菊、キャベツ、えのき茸、洋野菜。

        ・おひたし、ごま和え(小松菜、大根菜、つみ菜、ぬき菜、春菊等)。

        ・温野菜サラダ(キャベツ、きゅうり、レタス等の洋野菜、りんご等)。梅酢、レモン汁、果汁等でドレッシングを作る。

        ・梅干、古漬たくあん、白菜漬、即席漬。

飲 物  ・三年番茶、番茶、はと麦茶、玄米茶、ヤンノー、タンポポコーヒー。

手 当 ・生姜湯シップ、里芋パスター、生姜油。

 

 中庸の条件が維持出来、食欲があればたとえガンでも死ぬことはありません。死ぬときは下痢か便秘、お小水が出ないか出過ぎ、食欲がない時には危険です。

 ガン患者は、食事で脱線しないこと。食べ過ぎしないこと。

 家族の理解と強力、特に外用手当を家族で行う。