養生医学

インフルエンザの予防対策

2017年01月06日

 

 カゼとは、一般にかぜ症候群とか普通感冒などと称されている急性の呼吸器感染症の総称です。

 したがってカゼは急性鼻炎、咽頭喉頭炎、急性気管支炎が、単独または複合した状態と考えられます。

 原因:カゼの原因のほとんどは、ウイルスであることがあきらかにされていますが、その原因となるウイルスの種類は多く、どのウイルスによるものかを確定することは、一般的には困難です。

  ライノウイルス(30~35%)、(約100種類の亜型)

  コロナウイルス(10%)、

  パラインフルエンザウイルス、

  アデノウイルス(15~20%)、

  未発見・その他のウイルス(40%)。

 

○ 感染経路  

 かぜ症候群のウイルスの第1の保菌者は小児であることが多いとされています。小児が学校や幼稚園・保育園で感染し、自宅で兄弟や母親にうつします。

 感染ルートは、くしゃみ、せきでまき散らされた粒子を吸入する飛沫感染、飛沫が乾燥し空気中に漂い、それを吸入する飛沫感染、保菌者の皮膚に付着したウイルスに汚染された手指による指→眼、指→鼻、指→口と移動する直接感染があります。

 

○ 細菌とウイルスの違い

  細菌もウイルスもタンパク質から出来、酸性という点では同じです。だから大根の酵素で蛋白を溶かし、アルカリ性で中和させます。

  しかし、細菌は生き物で、ウイルスは生き物でありません。その点が大きく違います。

  細菌は生き物だから抗生物質で死滅するが、ウイルスは生き物でないから抗生物質が効かない。

  感冒は細菌が原因で、インフルエンザ(流行性感冒)はウイルスが原因です。したがって、インフルエンザには抗生物質が効きにくい。

 

◎ 風邪症候群

  感冒、インフルエンザ、咽喉炎、気管支炎、肺炎など。

  風邪は、すべて食べ過ぎ、断食道場で水風呂に入っても風邪を引かない。

  平和で飽食時代に風邪が大流行。血液の酸化、血液が薄い。

  キレイな濃い血液の中では、細菌もウイルスも繁殖できない。

  東京の幼稚園、静岡の小学校で、冬でも裸で暮らしているクラスは風邪を引 かない。皮膚の鍛錬。頭寒足熱。

  足は温かく、頭はクールが健康。

 

・感冒 細菌(桿菌、ブドウ球菌、生き物)腸の冷え、夏風邪も同じ。▽

  症状は、鼻や咽頭の上気道症状と気管支炎の下気道症状など、さまざまです。普通感冒は、まずくしゃみ、鼻水の鼻炎で始まり、最初の1~2日は水様の鼻水がとまりません。その後鼻水は、粘り気がまして膿性となり、鼻づまりが出現します。のどの痛み、せきもみられますが、発熱はあっても軽度です。いわゆる鼻かぜタイプでもっとも軽症です。

  アデノウイルスによるかぜ(喉頭炎)は、全身的症状(筋肉痛、全身倦怠感、頭痛、悪寒)を伴い、高熱(38度以上)もみとめられ、通常治癒までに1週間ほどかかります。

  熱はないか、37℃代程度です。

  風邪を引くのは、気管支の粘膜が弱い。▽

  しかし、咳は△、気管支の緊張です。

  ねぎ味噌湯。

  味噌おじや(長ねぎ、油揚げ入)。蓮根料理。

・夏風邪:血液循環が悪く、お腹が冷え胃腸の働きが悪い。▽

  原因、症状、治し方は感冒と同じ。

 

・インフルエンザ(流行性感冒)ウイルス(生き物でない)。△

  インフルエンザは秋から春先にかけて毎年流行するウイルス性の感染症です。

 症状:潜伏期は1~2日。のどの痛み、せき、鼻水の症状から半日から1日遅れて、頭痛、発熱、全身のだるさ、悪寒、関節痛、筋肉痛などが出てきます。症状は3~5日続き、半数の患者で、発熱は一端下降し再び上昇する型をとります。その後もせきや鼻水は続きますが、快方に向かいます。

   発熱時の熱性けいれんは1歳児に多い合併症です。もっとも重篤な合併症は脳症(あるいはライ症候群)です。インフルエンザの極期あるいは回復期に嘔吐、意識障害、けいれん重積(痙攣が30分以上続くこと)で発症します。中耳炎や肺炎も合併することがあります。

   第一大根湯、シイタケスープ、ねぎ湯、レンコン湯。

    細菌、ウイルスは蛋白で出来、酸性だから大根のアルカリが効く。

     味噌おじや(長ねぎ、干し椎茸入)。蓮根料理。

    カロリー過多で熱があるから椎茸でカロリーを消す。

・鳥インフルエンザ。△

  鶏肉、卵の摂りすぎ。

  ウイルスで高熱が出る。39℃以上。

  第一大根湯、シイタケスープ、ねぎ湯。

  高熱(40℃前後以上)の時には豆腐パスター、代用南瓜パスター。ウイルスは毒素を出す。

 

○ カゼとまぎわらしい病気

 発熱、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがあるからといって必ずしもカゼとは限りません。ここではカゼとまぎわらしい病気を上げます。

・花粉症:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻かぜと誤診されることが多い病気です。かぜ薬を数日のんでも症状がとれにくいときは、内服薬の変更をしてもらいましょう。抗アレルギー薬がよく効きます。

・肺結核症:細菌性肺炎、肺炎は症状が2週間以上続きます。喀たん検査、胸CT検査が必要となります。せきぜんそくと呼ばれるせきが強く出るタイプの気管支ぜんそくは、一般的にはかぜ薬は無効です。夜間から早朝にかけて乾いたせきが出ることが多く、季節の変わり目に出やすく、アレルギー性の病気を基礎にもっている人がなりやすいです。

・腎盂腎炎:高熱、腰痛、関節痛は腎盂腎炎でも起こる症状です。

・薬による乾いたせき:血圧を下げる薬のアンジオテンシン交換酵素阻害薬による薬剤性のせきは、見のがされやすいので要注意です。疑わしい薬を中止して、せきの回数が減れば確定診断となります。

 

・△の風邪熱

  第一大根湯、シイタケスープ、レンコン湯、ねぎスープ、蒸しりんご。

  小さい子供には、大匙1杯の大根の絞り汁入玄米スープ。

・体力のない人△の風邪熱

  大根の絞り汁(小匙1~3)入玄米スープ。

  干し椎茸入玄米スープ、干し柿入玄米スープ。

  りんご入葛練り。

  干しミミズ(ちりゅう)、邪食者に効く。

  長ねぎ、干し椎茸入味噌おじや。

・▽の風邪熱

  ねぎ味噌湯。

  黒ごま塩入くず湯、梅干の黒焼入くず湯。

  長ねぎ、油揚げ入味噌おじや。

・咳の治し方

  湿性の咳 痰を伴う 喘鳴 ▽ コーレン  肺胞の疾患。

  乾性の咳 痰がない △ レンコン湯 間質の疾患。

  喘息で咳が出ていない時、昆布の黒焼きとコーレン(3:7)親指大を頓服。

  風邪が流行し始めたら、キンカンの実と甘いりんごを煮て食す。

・声のかれ

  第一大根湯と黒豆の煮汁。

・のどの腫れ

  1%の塩番茶、デンシーでうがい。

  昆布の黒焼きとコーレン(5:5)親指大の頓服。

・外用手当

  生姜湯シップ、里芋パスター。

  高熱の時には豆腐パスター。

 

                    陰性風邪の食事

 

主 食 ・味噌おじや(ねぎ、油揚げ入)、玄米ごはん、小豆入玄米ごはん、ほうとう、煮込みうどん等。

ごま塩 ・8:2の黒ごま塩で小匙1~1.5杯程度。

味噌汁 ・豆味噌、麦味噌半々か、豆味噌100%。

出 し ・昆布。

  具  ・わかめ、長ねぎ、玉ねぎ、ごぼう、油揚げ、切干大根、百合根、自然薯、南瓜、大根、白菜、ゆば、とろろ昆布等。

副 食  ・金平(ごぼう 5、レンコン 5)。

        ・鉄火味噌、油味噌、ねぎ味噌。

        ・ひじき蓮根、ひじきこんにゃく、ごま豆腐。

        ・昆布の佃煮、のりの佃煮、焼きのり。

        ・南瓜昆布、白いんげん豆、うずら豆。

        ・切干大根と高野豆腐(又は油揚げ)。

        ・野菜の天ふら(大根卸し付)ごぼう、蓮根、人参、玉ねぎ、長ねぎ、南瓜、のり、よもぎ、しその葉等。

        ・南瓜料理(コロッケ等)、蓮根料理(ボール、ハンバーグ等)、コーフー料理(カツ、串カツ、コーフボール等)。雑穀料理(コロッケ、ハンバーグ等)。

        ・おでん、味噌煮(ごぼう、れんこん、人参、大根、厚揚げ、がんもどき、こんにゃく等)。

        ・セイタン(油揚げ、生こうふう)と野菜の炒め煮(玉ねぎ、長ねぎ、ごぼう、人参、南瓜、小松菜、大根葉、つみ菜、ぬき菜、春菊、キャベツ、えのき茸、洋野菜、あんかけにする。

        ・梅干、寒漬大根、古漬たくあん、白菜漬、即席漬。

飲 物  ・三年番茶、番茶、ヤンノー、タンポポコーヒー等。

手 当 ・ねぎ味噌湯、梅干入玄米スープ、玄米スープ、大根卸入梅醤油番茶、

     りんご葛練り。咳にはレンコン湯、コーレン。

        ・生姜湯シップ、里芋パスター。

 

                    陽性風邪の食事

 

主 食 ・味噌おじや(ねぎ、干しいたけ入)、玄米粥、玄米ごはん、ほうとう、煮込みうどん等。 

ごま塩 ・8:2の黒ごま塩 小匙1杯か、パラパラ、ねぎ味噌も良い。

味噌汁 ・豆味噌、麦味噌半々。

出 し ・昆布、干しいたけ。

  具  ・わかめ、長ねぎ、玉ねぎ、ごぼう、油揚げ、麩、南瓜、大根、白菜、春菊、小松菜、みつ葉、もやし、えのき茸、とろろ昆布等。

副 食  ・鉄火味噌、油味噌、ねぎ味噌、生姜味噌等。

    ・金平(蓮根 5、ごぼう 5),ひじき蓮根、ひじきこんにゃく。

        ・昆布の佃煮、椎茸昆布、のりの佃煮、焼きのり、南瓜昆布。白いんげん豆、うずら豆。

        ・野菜の天ふら(大根卸し付)、ごぼう、蓮根、人参、玉ねぎ、長ねぎ、南瓜、のり、よもぎ、しその葉、生しいたけ、きのこ。

        ・南瓜料理(コロッケ等)、蓮根料理(ボール、ハンバーグ等)、コーフー料理(カツ、串カツ、コーフボール等)。

        ・おでん、味噌煮、大根料理。

        ・セイタン(油揚げ、生こうふう)と野菜の炒め煮(玉ねぎ、長ねぎ、ごぼう、人参、南瓜、小松菜、大根葉、つみ菜、ぬき菜、春菊、キャベツ、えのき茸、洋野菜、冬場はあんかけ料理。

        ・梅干、たくあん漬、白菜漬、即席漬。

飲 物  ・番茶、はと麦茶、ヤンノー、タンポポコーヒー、くず湯。

手 当 ・第一大根湯、しいたけスープ、野菜スープ、蒸しりんご、りんごの葛練り、大根の絞り汁入玄米スープ(子供には甘い果汁を加えると飲む)、咳を伴う時には生のレンコン湯等。

    ・陰陽の判断が困難な時(37℃代)、葛湯、薄い玄米スープ、蒸しりんごの葛練等。

    ・百日咳、乾いた強い咳、キンカンの葉と炒り玄米の煎じ汁。

        ・生姜湯シップ(日本酒入も可)、里芋パスター。

 

   インフルエンザの予防対策

 カゼとは、一般にかぜ症候群とか普通感冒などと称されている急性の呼吸器感染症の総称です。

 従ってカゼは急性鼻炎、咽頭喉頭炎、急性気管支炎が、単独または複合した状態と考えられます。

 原因:カゼの原因のほとんどは、ウイルスであることがあきらかにされていますが、その原因となるウイルスの種類は多く、どのウイルスによるものかを確定することは、一般的には困難です。

  ライノウイルス(30~35%)、(約百種類亜型)

  コロナウイルス(10%)、

  パラインフルエンザウイルス、

  アデノウイルス(15~20%)、

  未発見・その他のウイルス(40%)。

○ 感染経路  

 カゼ症候群のウイルスの第1の保菌者は小児であることが多いとされています。小児が学校や幼稚園・保育園で感染し、自宅で兄弟や母親にうつします。

 感染ルートは、くしゃみ、せきでまき散らされた粒子を吸入する飛沫感染、飛沫が乾燥し空気中に漂い、それを吸入する飛沫感染、保菌者の皮膚に付着したウイルスに汚染された手指による指→眼、指→鼻、指→口と移動する直接感染があります。

○ 細菌とウイルスの違い

  細菌もウイルスもタンパク質から出来、酸性という点では同じです。だから大根の酵素で蛋白を溶かし、アルカリ性で中和させます。

  しかし、細菌は生き物で、ウイルスは生き物でありません。その点が大きく違います。

  細菌は生き物だから抗生物質で死滅するが、ウイルスは生き物でないから抗生物質が効かない。

  感冒は細菌が原因で、インフルエンザ(流行性感冒)はウイルスが原因です。したがって、インフルエンザには抗生物質が効きにくい。

◎ 風邪症候群

  感冒、インフルエンザ、咽喉炎、気管支炎、肺炎など。

  風邪は、すべて食べ過ぎ、断食道場で水風呂に入っても風邪を引かない。

  平和で飽食時代風邪大流行。血液の酸化、血液が薄い。

  キレイな濃い血液の中、細菌、ウイルス繁殖できない。

  東京の幼稚園、静岡の小学校で、冬でも裸で暮らしているクラスは風邪を引かない。皮膚の鍛錬。頭寒足熱。

  足は温かく、頭はクールが健康。

・感冒:細菌(桿菌、ブドウ球菌、生き物)

    腸の冷え、夏風邪も同じ。▽

 症状:鼻や咽頭の上気道症状と気管支炎の下気道症状。普通感冒は、まずくしゃみ、鼻水の鼻炎で始まり、最初の1~2日は水様の鼻 水がとまりません。その後鼻水は、粘り気がまして膿性となり、鼻づまりが出現します。のどの痛み、せきもみられますが、発熱はあっても軽度です。いわゆる鼻かぜタイプでもっとも軽症です。

    アデノウイルスによるかぜ(喉頭炎)は、全身的症状(筋肉痛、全身倦怠感、頭痛、悪寒)を伴い、高熱(38度以上)もみとめられ、通常治癒までに1週間ほどかかります。

  熱はないか、37℃代程度です。

  風邪を引くのは、気管支の粘膜が弱い。▽

  しかし、咳は△、気管支の緊張です。

  ねぎ味噌湯。

  味噌おじや(長ねぎ、油揚げ入)。蓮根料理。

・夏風邪:血液循環悪く、お腹が冷え胃腸の働き悪い。▽

 原因、症状、治し方は感冒と同じ。

・インフルエンザ(流行性感冒)

  ウイルス(生き物でない)。△

  インフルエンザは秋から春先にかけて毎年流行するウイルス性の感染症です。

 症状:潜伏期は1~2日。のどの痛み、せき、鼻水の症状から半日から1日遅れて、頭痛、発熱、全身のだるさ、悪寒、関節痛、筋肉痛などが出てきます。      症状は3~5日続き、半数の患者で、発熱は一端下降し再び上昇する型をとります。その後もせきや鼻水は続きますが、快方に向かいます。

    発熱時の熱性けいれんは1歳児に多い合併症です。もっとも重篤な合併症は脳症(或いはライ症候群)です。インフルエンザの極期あるいは回復期に嘔吐、意識障害、けいれん重積(痙攣が30分以上続くこと)で発症します。中耳炎や肺炎も合併することがあります。

  第一大根湯、シイタケスープ、ねぎ湯、レンコン湯。

  細菌、ウイルスは蛋白で出来、酸性だから大根のアル カリが効く。

    味噌おじや(長ねぎ、干し椎茸入)。蓮根料理。

  カロリー過多で熱があるから椎茸でカロリーを消す。

・鳥インフルエンザ。△

  鶏肉、卵の摂りすぎ。

  ウイルスで高熱が出る。39℃以上。

  第一大根湯、シイタケスープ、ねぎ湯。

  高熱(40℃前後以上)の時には豆腐パスター、代用 南瓜パスター。ウイルスは毒素を出す。

○ カゼとまぎわらしい病気

  発熱、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがあるからといって必ずしもカゼとは限りません。

・花粉症:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻かぜと誤診されることが多い病気です。

・肺結核症:細菌性肺炎、肺炎は症状が2週間以上続きます。喀たん検査、胸CT検査が必要となります。せきぜんそくと呼ばれるせきが強く出るタイプの気管支ぜんそくは、一般的にはかぜ薬は無効です。夜間から早朝にかけて乾いたせきが出ることが多く、季節の変わり目に出やすく、アレルギー性の病気を基礎にもっている人がなりやすいです。

・腎盂腎炎:高熱、腰痛、関節痛は腎盂腎炎でも起こる症状です。

・薬による乾いたせき:血圧を下げる薬のアンジオテンシン交換酵素阻害薬による薬剤性のせきは、見のがされやすいので要注意です。疑わしい薬を中止して、   せきの回数が減れば確定診断となります。

・△の風邪熱

  第一大根湯、シイタケスープ、レンコン湯、ねぎスー プ、蒸しりんご。

  小さい子供、大匙1杯の大根の絞り汁入玄米スープ。

・体力のない人△の風邪熱

  大根の絞り汁(小匙1~3)入玄米スープ。

  干し椎茸入玄米スープ、干し柿入玄米スープ。

  りんご入葛練り。

  干しミミズ(ちりゅう)、邪食者に効く。

  長ねぎ、干し椎茸入味噌おじや。

・▽の風邪熱

  ねぎ味噌湯。

  黒ごま塩入くず湯、梅干の黒焼入くず湯。

  長ねぎ、油揚げ入味噌おじや。

・咳の治し方

  湿性の咳痰を伴う 喘鳴 ▽ コーレン  肺胞の疾患。

  乾性の咳 痰がない △ レンコン湯 間質の疾患。

  喘息で咳が出ていない時、昆布の黒焼きとコーレン(3 :7)親指大を頓服。

  風邪が流行し始めたら、キンカンの実と甘いりんごを 煮て食す。

・声のかれ

  第一大根湯と黒豆の煮汁。

・のどの腫れ

  1%の塩番茶、デンシーでうがい。

  昆布の黒焼きとコーレン(5:5)親指大の頓服。

・外用手当

  生姜湯シップ、里芋パスター。

  高熱の時には豆腐パスター。

                    陰性風邪の食事

主 食 ・味噌おじや(ねぎ、油揚げ入)、玄米ごはん、小豆入玄米ごはん、

     ほうとう、煮込みうどん等。

ごま塩 ・8:2の黒ごま塩で小匙1~1.5杯程度。

味噌汁 ・豆味噌、麦味噌半々か、豆味噌100%。

出 し ・昆布。

  具  ・わかめ、長ねぎ、玉ねぎ、ごぼう、油揚げ、切干大根、百合根、自然薯、南瓜、大根、白菜、ゆば、とろろ昆布等。

副 食  ・金平(ごぼう 5、レンコン 5)。

        ・鉄火味噌、油味噌、ねぎ味噌。

        ・ひじき蓮根、ひじきこんにゃく、ごま豆腐。

        ・昆布の佃煮、のりの佃煮、焼きのり。

        ・南瓜昆布、白いんげん豆、うずら豆。

        ・切干大根と高野豆腐(又は油揚げ)。

        ・野菜の天ふら(大根卸し付) ごぼう、蓮根、人参、玉ねぎ、長ねぎ、南瓜、のり、よもぎ、しその葉等。

        ・南瓜料理(コロッケ等)、蓮根料理(ボール、ハンバーグ等)、コーフー料理(カツ、串カツ、コーフボール等)。雑穀料理(コロッケ、ハンバーグ等)。

        ・おでん、味噌煮(ごぼう、れんこん、人参、大根、厚揚げ、がんもどき、こんにゃく等)。

        ・セイタン(油揚げ、生こうふう)と野菜の炒め煮(玉ねぎ、長ねぎ、ごぼう、人参、南瓜、小松菜、大根葉、つみ菜、ぬき菜、春菊、キャベツ、えのき茸、洋野菜、あんかけにする。

        ・梅干、寒漬大根、古漬たくあん、白菜漬、即席漬。

飲 物  ・三年番茶、番茶、ヤンノー、タンポポコーヒー等。

手 当 ・ねぎ味噌湯、梅干入玄米スープ、玄米スープ、大根卸入梅醤油番茶、

     りんご葛練り。咳にはレンコン湯、コーレン。

        ・生姜湯シップ、里芋パスター。

                    陽性風邪の食事

主 食 ・味噌おじや(ねぎ、干しいたけ入)、玄米粥、玄米ごはん、ほうとう、煮込みうどん等。 

ごま塩 ・8:2の黒ごま塩 小匙1杯か、パラパラ、ねぎ味噌も良い。

味噌汁 ・豆味噌、麦味噌半々。

出 し ・昆布、干しいたけ。

  具  ・わかめ、長ねぎ、玉ねぎ、ごぼう、油揚げ、麩、南瓜、大根、白菜、春菊、小松菜、みつ葉、もやし、えのき茸、とろろ昆布等。

副 食  ・鉄火味噌、油味噌、ねぎ味噌、生姜味噌等。

    ・金平(蓮根 5、ごぼう 5),ひじき蓮根、ひじきこんにゃく。

        ・昆布の佃煮、椎茸昆布、のりの佃煮、焼きのり、南瓜昆布。白いんげん豆、うずら豆。

        ・野菜の天ふら(大根卸し付)、ごぼう、蓮根、人参、玉ねぎ、長ねぎ、南瓜、のり、よもぎ、しその葉、生しいたけ、きのこ。

        ・南瓜料理(コロッケ等)、蓮根料理(ボール、ハンバーグ等)、コーフー料理(カツ、串カツ、コーフボール等)。

        ・おでん、味噌煮、大根料理。

        ・セイタン(油揚げ、生こうふう)と野菜の炒め煮(玉ねぎ、長ねぎ、ごぼう、人参、南瓜、小松菜、大根葉、つみ菜、ぬき菜、春菊、キャベツ、えのき茸、洋野菜、冬場はあんかけ料理。

        ・梅干、たくあん漬、白菜漬、即席漬。

飲 物  ・番茶、はと麦茶、ヤンノー、タンポポコーヒー、くず湯。

手 当 ・第一大根湯、しいたけスープ、野菜スープ、蒸しりんご、りんごの葛練り、大根の絞り汁入玄米スープ(子供には甘い果汁を加えると飲む)、咳を伴う時には生のレンコン湯等。

    ・陰陽の判断が困難な時(37℃代)、葛湯、薄い玄米スープ、蒸しりんごの葛練等。

    ・百日咳、乾いた強い咳、キンカンの葉と炒り玄米の煎じ汁。

        ・生姜湯シップ(日本酒入も可)、里芋パスター。

 

○ 鳥インフルエンザ

 日本に上陸すると60万人が死亡すると予測している。

 タミフル5人に1人分。

 感染症:健康な人は下痢して治る。

 子供、老人は下痢、嘔吐、脱水症状を起こすことがある。

 三角コーナーは便座の5倍のバイ菌。

 魚を食べる国は鬱病が少ない。

 

              インフルエンザ     ためして

 

○ インフルエンザ

 突然の高熱

 高熱の出ないインフルエンザ

  65才以上  50%

  45才以上  20%

  25才以上  10%

  熱が出ないインフルエンザ:知らないうちに感染拡大。

               知らないうちに合併症。

               熱が出ないのは体力がない。

         体力があって熱が出ない人もある。すみやかに治る人。

 

 ウイルス:突起が多い:カギと挟みで細胞を移動して繁殖する。

      増殖が早い。24時間後には100万個。

 

 Aソ連型:60%:軽い:子供に多い。

 A香港型:30%:重い:年寄りに移ると危険。

 B香港型:10%:

  予防接種は3種類混合。

  タミフルは実験室ではソ連型には効かない。現場では効果が出ている。

   発症して48時間以内に服用すると効果がある。

  空気感染と言える:くしゃみで2㍍飛ぶ。

           飛沫化して空中にただよう。

                      0.1秒で1/10の大きさになる。飛沫核

           1回のくしゃみで60万個以上出る。

           9時間後でも5,000個ぐらい浮遊する。空気感染と言える。

           くしゃみの時には、マスクに手を添える。

    家庭内感染を防ぐ:患者を隔離する。

           定期的に換気する。

           看病役を1人にし、マスク、手洗いをする。

           熱が下がっても薬を飲みきる。

 

 空気が出入りする部分を口、鼻、咽頭、喉頭(のど)、気管、気管支、細気管支、肺胞に分かれ、喉頭までを上気道、気管から肺胞までを下気道と言います。

 

 

 

 

 呼吸器の役割は、ガス交換といって肺胞で空気中の酸素を体内に取り入れ、体内で出来た二酸化炭素(炭酸ガス)を体外に排出しています。

 肺胞は左右の肺で3~5億個あり、表面積は皮膚表面の20倍以上で、肺は柔らかいゴム風船のような物で胸郭、横隔膜が取り囲みポンプの働きをして、横隔膜が縮むときに空気を吸い、緩むときに吐きます。

 1回に吸う空気は500㏄ぐらいで、1分間に15回呼吸すると7500㏄の空気を取り入れることになります。

 風邪という病気はなく、風邪症候群です。一般に風邪と言っているのは感冒のことです。

 

 アメリカを含む諸外国ではワクチンによる予防は常識となっています。アメリカのガイドラインによれば50歳以上の高齢者(以前は65歳以上であったが年齢が引き下げられた)、高齢者養護施設入居者、呼吸器系疾患(気管支ぜんそく、肺気腫、慢性気管支炎)を有する者、循環器疾患(心不全、冠不全、心臓弁膜症)を有する者、糖尿病を有する者、腎機能障害(人工透析、慢性腎炎)を有する者、免疫低下状態(副腎皮質ホルモン内服中、エイズ)の者、アスピリンの投与を受けている若い人は全員にワクチン接種をすすめています。

 また、前記の人々にインフルエンザをうつす可能性のある人として、医師、看護師、医療従事者、高齢者と同居している家族に対してもワクチン接種をすすめています。受験生や仕事を休めない人もワクチンをして予防するとよいでしょう。

 ワクチンをしてはいけない人は、卵アレルギーの人です。2000年度のワクチンからはゼラチンがすべて除かれたのでゼラチンアレルギーの人も接種可能となりました。

 ワクチンはインフルエンザのシーズンが始まる2~3週間前、すなわち11月から12月上旬に接種するといいでしょう。2000年度から13歳以上の人に対しては接種回数が1回でもよいことになりました。痛い思いは1回ですむので、ワクチン接種率の向上が期待できます。2回接種する人は1回目と2回目の期間を4週間あけるようにします。

 流行するインフルエンザの型は毎年すこしずつ違うのでワクチンはできるだけ毎年接種するようにします。

 

 インフルエンザによる合併症

 インフルエンザで怖いのは合併症です。呼吸器合併症としては、中耳炎、気管支炎、肺炎、ぜんそく発作があります。高齢者はインフルエンザウイルスでからだの抵抗力が弱ったところに、二次的に細菌性の肺炎、気管支炎を起こします。しばしば致命傷となり死亡してしまいます。ぜんそく発作も重複状態となり、副腎皮質ホルモンの大量投与が必要となります。心臓病の持病がある人は、心不全が悪化します。神経系合併症としては、熱性けいれんの持続があります。また、インフルエンザ脳症は、頻度は少なくても、小児では発症すると死に至る怖い病気です。解熱剤を併用すると脳症を起こしやすいという報告があります。安全に使える解熱剤はアセトアミノフェンです。

 しかし、インフルエンザによる死亡者の90%は、65歳以上の高齢者で、ワクチンによる予防と、早期の治療開始がたいへん重要です。