養生医学

発熱の泣き笑い

2017年01月07日

 

発熱にも陰陽があります。

 

○ △の熱

・見分け方

 顔面が紅潮、耳まで赤い。

 お小水の回数が少なく色が濃い、夜中にお小水に起きることがある。

 大便は黒褐色、茶色、黄色。陽性の便秘。

 唇、瞼の裏が充血、黒味を帯びていることが多い。ピンク色が中庸。

 体、手足が熱い。但し、酸化してのぼせていると足は冷たい。

 38°C以上の熱でも元気。38°C以上でも豆腐パスターを嫌がる。

 背中がゾクゾクして寒い。

・飲物

 皮膚に近いところに熱を持っている時には第一大根湯、シイタケスープ、食べ過ぎ等で腸で熱を持っている時にはりんごが効く。

 前頭部の痛みが伴う時 干シイタケスープ、みかん

 後頭部の痛みが伴う時 第一大根湯

 側頭部の痛みが伴う時 りんごおろしかジュース、第一大根湯。

 咳、痰が伴う時    レンコン湯

 腸、腎の充血     第一大根湯、りんご、みかん及びジュース

 3症状が同時にある時 大根、レンコンン、干シイタケのスープ

  作り方:大根、蓮根の1cm幅輪切り各2枚、干シイタケ4~5枚を3合の水で2合まで煮だし好みの醤油味で飲む。

  その他にもやしスープ、ねぎ湯、(りんご、みかん)ジュース、トマト等。

  乳児の発熱の時は母親が飲む。

 注 トマトは極陰です。他の飲物で効果の出なかった陽性の発熱のみに使用のこと。

・手当て

 豆腐パスター(子供は嫌う、40°Cに近い熱の時にはさせる)或いは青菜パスター。

 時に応じて浣腸、酸化した便が出ると体温が1℃程度下がる、

 

○ ▽の熱

・見分け方

 顔色はやや悪いか、顔面蒼白。

 全体的に見て貧血。

  お小水の回数が多く、量も多い。

  大便は色がうすいか、粘液の緑便、血便、米のとぎ汁色。陰性の便秘。

 お腹、膝、足が氷のように冷たい。

 唇は色が白っぽいかチアノーゼ、瞼の裏も白っぽい。

 37°C代の熱が多く元気がない。

 38°C以上の熱だと意識がもうろうとすることがある。

 子供の▼の熱、疫痢、赤痢、白血病、再生不良性貧血、脳膜炎、コレラ。

・飲物

 ねぎ味噌湯(夏カゼ)、くず湯、玄米スープ、大根卸し入玄米スープ、レンコン湯、干ミミズ。

 ▼の熱には、梅醤番茶、梅干の黒焼き入くず湯、ごま塩入くず湯、玄米スープ。

・手当て

 お腹に生姜湯シップ、里芋パスター、その上から焼き塩で温める。

 足の裏に焼き石、焼き塩、湯たんぽで温める。

 頭には豆腐パスター、青菜パスター。

 

 ※ 発熱には下痢を伴うことが多い。

 

○ 体温が下がると免疫力が低下

 

 平熱は36.5℃前後が普通です。体温が下がると免疫力は低下します。平熱の体温が高い人は免疫力が高いのは事実です。

 NHKラジオの健康ライフで「発熱は免疫力を高めている状態」と説明していましたが、カロリー過多で酸化物質を燃焼しているか、細菌やウイルスが侵入したため闘っているだけです。

 陰性な老廃物を燃焼しているとき、桿菌が侵入して闘っているときには38℃以下の陰性な発熱、陽性な老廃物が燃焼しているとき、球菌が侵入して闘っているときは38℃以上の高熱で赤ら顔になります。

 

○ 発熱でナゼ髄膜炎になるか

 

 氷嚢、氷枕、水枕で額とか後頭部を冷やすため、血管が収縮するため、酸化した血液が頭部から下へ送り出すことが出来ず、しかも、酸素が供給されないため脳内で炎症が起こる。

 もう一つ、顔が紅潮した高熱の時には「カロリー過多になっているにもかかわらず、体力を付けるため」と言って栄養物を入れるから熱が下がらず髄膜炎になります。