動脈硬化はナゼ起きるか
血管壁は外膜、中膜、内膜の三層で出来、健康な血管は中膜が伸び縮みします。しかし、動脈硬化を起こした血管は、中膜が分厚く硬くなっています。
動脈硬化は大動脈、冠動脈、脳動脈、腎臓動脈、下腿動脈など全身の動脈で起きる可能性があります。
動脈硬化が進行するとはさみで切れないほど硬くなると言われています。
内皮細胞の下へLDLコレステロール(悪玉)が蓄積される。
このコレステロールの固まりがプラーグと言います。
血管内にカルシュームの沈着が見られることもあります。
○ 動脈硬化の原因
加齢
生活習慣
高脂血症(脂質異常)
糖尿病
高血圧
肥満
喫煙
内臓脂肪の蓄積。
食養:動物性食品と砂糖などの陰性食品の摂りすぎと運動不足。
動物性蛋白の中のNaで血管壁を硬くする。
蛋白質は陰性だから血管壁が膨らみ分厚くなる。
塩気で血管壁が縮み、蛋白で中膜が分厚くなるから血管内は狭くなる。
コレステロール、中性脂肪でプラーグが出来血管内がなおさら狭くなる。
○ 血圧を左右するもの
心の動揺、精神的緊張
外部刺激
寒い、暖かい、暑い、冷たい、温かい、熱いなどの刺激。
便所、脱衣室で血圧を30上げる。
熱い温度でも上げる。
食べ物、飲み物
血圧を上げる物 動物性食品(肉、卵、魚介類、干物、乳製品)。
梅醤番茶、醤油番茶、卵醤、ウニの塩辛、朝鮮人参。
血圧を下げる物 甘い物、酢の物。
生野菜、果物、芋類、豆腐、香辛料。
第一大根湯、しいたけスープ、野菜スープ。
りんごジュース、みかんジュース。
○ 血圧はナゼ上がるか
脳に常時酸素を届けるには、一定量の血液を脳へ絶えず送ることが必要で、脳へ血液が5分以上届かない時には脳死です。
だから、命を守るために血圧を上げています。血圧が上がるのを悪と考えるのは大きな間違いです。
動物性食品を摂ると血液がドロドロになり、コレステロール、中性脂肪が出来血管の内部に付着し、動脈硬化を起こすと共に血管の内部が細くなり、血流量が少なくなるため、最低限の血液を脳に送るために血圧を上げます。
もう一つ、砂糖、ハチミツ、水飴、甘い果物、香辛料などの極陰性食品を摂ると血液をネバネバにしたり、水っぽい血液にすると血流が悪くなり、血管がもろくなります。
血管内をキレイにし、血管に弾力を出し、血管内部を広くすれば血液の流れが良くなれば血圧は自然に下がります。
西洋医学では塩を摂ると血圧が上がると言っていますが、野菜(K)と一緒に摂れば血圧を上げません。たとえばキンピラ、野菜炒めなどでも同じです。
動物性蛋白は粒子が大きいから腎臓の網の目から蛋白が出にくいためNaも血液内に残り血圧を上げます。
脂肪に酸素が結びつき過酸化脂質(固い脂肪)が出来、しかも動物性食品の中のカルシュームが血管に沈着し血管を硬くします。
アルコールを毎日要求する人は、すでに動脈硬化を起こしていると言えます。しかも、酒の摘みに動物性食品を摂るからますます動脈硬化が進行します。
欧米では塩気の摂取量が1日に3gと少ないのは、肉が主食でNa過多になっているから当然です。
そのNaの摂取量が多いから生水、生野菜、果物、アルコールを多く摂り、塩気を抜こうとしています。しかし、Naの排泄が出来ていない。それは、欧米では陽性な病気肉腫、心臓病、精神病が多いのを見れば明らかです。
日本では1日の塩の摂取量を10g以下としていましたが、最近では8g以下としています。この計算は調味料の塩気だけで動物性蛋白に含まれているNaは含まれていません。血圧を上げる動物性蛋白の中のNaが含まれていないのが大きな問題です。調味料の塩では血圧はそれほど上がりません。
調味料の塩気を控えるより、動物性蛋白、肉、卵、干物、加工食品(ハム、ソーセージ、その他練り製品)、乳製品(バター、チーズ)などを食べないことが動脈硬化予防になります。
激しい運動をすると汗と共に塩気を10~15g出すから、動物性食品を食べない正食実践者は、塩気を押さえ過ぎると無気力となります。
○ 症状
沈黙の殺し屋:自覚症状がほとんどない。
毎晩晩酌を必要とする人は動脈硬化を起こしている証拠です。
○ 危険度チェック
休日はごろ寝が多い。
野菜、海藻はあまり食べない。
魚より肉をよく食べる。
夜食をよく食べる。
LDLコレステロール値が高い。
家族に心筋梗塞、狭心症を起こした人がいる。
喫煙する。
1~4が肥満の原因。
○ 動脈硬化の治し方
主食:赤飯、玄米餅、玄米ごはん、ほうとう、うどん、ひやむぎ、そうめん、スパゲティー、マカロニ、お好み焼き。
副食:緑黄野菜、大根料理、豆腐、里芋、ジャガイモなど。
昆布の佃煮か椎茸昆布を毎食1~2枚摂る。
果物:陽性過多な人にはりんご、みかんなど酸味のある果物もOK。
飲物:第一大根湯、しいたけスープ。
陽性過多な人にはりんごジュース、みかんジュース。
その他:有酸素運動、入浴療法。
○ 大動脈瘤、破裂
太い血管が分かれる所で、血管が薄いと膨れる。
大動脈、脳動脈に多い。
中膜が固く、もろくなっている。
血管の中をけずる。広げる。
人工血管、ステントグラフト手術。
○ 大動脈解離
血管の中膜と内膜の間に血液が入り込む。
陰性食品の摂取は厳禁。
○ 閉塞性下腿動脈硬化症
下腿動脈が狭くなったり、詰まった状態。
坂道、特に上り坂がつらい。
ステント手術:時には再三人工血管内に血栓が出来る。
・硬化の進行度
1度 無症状
2度 歩くと痛い(休むと痛みが消える)
3度 寝ていても痛い
4度 細胞の壊死
・脊柱管狭窄症
前屈みになると楽になる。自転車は楽に乗れる。
坂道になると歩きにくい。特に下り坂。
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